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1980年代後半にはEBM(Evidence Based Medicine)の方法論が確立し、多くの診療ガイドライン、及びこれを各病院の状況に併せて二次元で展開したクリニカルパスが作成され臨床現場に用いられました。日本でも各学会の努力により、診療ガイドラインの整備が図られ、またクリニカルパスを導入する病院が増えてきています。1990年代後半以降は、プロセスアプローチの限界が認識されるにつれてアウトカムアプローチを可能にするためのデータベース構築に諸外国の関心は移りつつあります。
データベースを用いたアウトカム評価事業の外観を図1に示します。基本的にはクリニカルインディケーター(臨床指標)を設定して、多数の病院の参加によりデータを収集し、集計して病院へ還元します。これにより、
(1) 治療成績、費用などの診療の標準を確立し、社会に示すことができます
(2) 参加病院には自院の位置付けを知り、改善へのインセンティブをもたらします
(3) 診療標準、個別の病院のデータを患者に提供することにより、より実質的なインフォームドコンセントを保障します
などの効果が期待されます。個々の病院の努力では見えて来ない診療の標準が多数の病院の参加により明らかにされ、全体として医療の質向上が図られます。このような試みは、米国、豪州などで既に行われています。代表的な事例を表2に示します。
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